概要
山口周氏の著書『ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す』は、ビジネスの歴史的使命が終わりつつあるとする疑問から始まります。著者は、過去の経済成長というゲームに囚われず、未来に向けて「エコノミーにヒューマニティを回復させる」ことを主張します。本書は以下の4つのポイントに焦点を当てています。
1. 社会は「高原社会」へと軟着陸している。
2. 高原社会での課題はエコノミーにヒューマニティを回復させること。
3. そのカギは「人間性に根ざした衝動」に基づく労働と消費にある。
4. 教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが必要である。
本書は、資本主義の過去、現在、未来を冷静に分析し、人間が人間らしく生きるための社会システムを探求します。コロナ後の社会を展望し、ポジティブな行動を起こしたい人に向けた一冊です。
対象読者・推奨対象
• 現在の資本主義に疑問を持ち、未来の社会システムについて考えたい人
• コロナ後の社会でポジティブな行動を起こしたい人
• 経済成長に依存しない新しい価値観を模索するビジネスパーソンや経営者
• 人間らしい生き方や働き方を追求したい人
本書は、現代のビジネスや社会システムに対して疑問を持つ人々にとって、未来への指針を与える内容となっていますが、実用性や具体性を求める読者には物足りないと感じられる場合もあります。
所感
現代社会が経済偏重の「経済成長」から新たなステージである「高原(=物質的な貧困の終焉から人間性に根差した衝動が中心となる社会)」へ完全移行するために、我々ひとり一人ができること、それは「従来の価値観を破壊し、思考・行動を変化させるために行動すること」と感じた。
全世界の人々に本書を読んでもらい、一人でも多くの人にこの役割を理解し、担ってほしい。
著者は、「おわりに」で以下のように述べています。
私たちはバトンを受け取っているのです。だから、私たちもまた、受け取ったバトンを次世代への引き渡していかなければなりません。
山口周著「ビジネスの未来」の「おわりに」より

